2007年8月28日火曜日

マッチメイク



不知火京介さん「マッチマイク」
プロレス団体の会長レスラーが新人レスラーの主人公に「きょうで俺は引退するんだ」と耳打ちしリングに上がった。だが、対戦直後に急死。自殺説が流れる中で、主人公は同期のレスラーと真相を追い始めるお話。
ミステリーとしてよりも、プロレスファンには感動モノの小説です。
道場破り撃退のために団体の「門番」の道を選び、陽のあたらない前座試合を淡々とこなす本当は最強レスラー「丹下五郎」の下りはほんとに泣けました。

2007年8月18日土曜日

夜明けの街で



東野圭吾さん「夜明けの街で」
派遣社員との不倫の恋。不倫をするやつなんて馬鹿だと思っていたのに、どんどん深みにはまっていく主人公。ミステリーというよりも、その手の恋愛小説のように話が進んでいきます。
でも、さすが東野圭吾さん、ちゃんとミステリー小説に仕上がっています。
面白くて一気に読んじゃいましたが、本の帯にある「新境地にして最高傑作」はどうかと…
やはり、僕の中では「白夜行」が最高傑作のままです。

2007年8月17日金曜日

サウスポー・キラー



水原 秀策さん「サウスポー・キラー」
野球八百長疑惑をかけられた、ピッチャーが疑惑を晴らしていくお話。
主人公が在籍する球団が、どう読んでも読売ジャイアンツを想像させます。
阪神タイガースのファン、アンチ巨人の僕なので、素直に読めました。
非常に、読みやすい野球スポーツミステリーです。
ちょっと、主人公がストイックすぎるかな。

真夜中の神話



真保裕一さん「真夜中の神話」
吸血鬼伝説とインドネシアの神話…いつものリアリティのある真保作品とは毛色が違います。
篠田節子さんの小説のライトバージョンみたいな感じがしました。
もちろん面白かったのですが、真保作品を読み終えた後いつも感じていた満足感はちょと薄かったです。

2007年8月13日月曜日

しゃべれども しゃべれども



佐藤多佳子さん「しゃべれども しゃべれども」
吃音、口下手、あがり症、大阪弁など、自分の言いたいこと、自分を表現することが苦手なため、それを克服しようと若い落語家の元に落語の勉強をしようと集まった人たち。
面白おかしく話は進んでいきます。が、ホロリとさせられます。またすがすがしい気持ちになれます。
映画化もされたようですが、どうだったのでしょうか。

2007年8月12日日曜日

奇想、天を動かす



島田荘司さん「奇想、天を動かす」
島田荘司さんのミステリーには、吉敷刑事モノと御手洗探偵ノモとシリーズ化されていますが、この小説は吉敷刑事のお話。
平成元年の浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円分を請求されたことに対し女主人を刺し殺す。そんな単純な理由で殺人を犯すことに疑問を感じた吉敷刑事は、動機の真相を探っていくと、老人のとんでもない悲しい過去が…。
個人的には、吉敷刑事シリーズの中で一番のお気に入りの小説です。

太陽の塔



森見登美彦さん「太陽の塔」。
もてない京大生の妄想大爆発の小説。これは笑える。電車の中で読んでいて吹き出してしまった。
後半の、クリスマスに「ええじゃないか」を敢行するくだりは最高でした。

2007年8月11日土曜日

Wherever I Lay May Hat(That's My Home) by Paul Young



Paul Youngといえば、Hall&Oatesのカバー曲"Everytime You Go Away"でアメリカでもブレークしましたが、個人的にはこのナンバーが一番好きです。聴くたびに心にジーンときます。
その当時一番唄がうまい男性ボーカルだと思っていました。コンサートで生歌を聴いたときには鳥肌と涙があふれた記憶があります。
ただ、この曲はMarvin Gayeのカバー。ソングライターとしてよりも、天性のボーカリストなんですね。

"Wherever I Lay May Hat(That's My Home)"が入った1stアルバム"NO PARLEZ"

INXS





INXSの大出世作"KICK"どの曲もシングルカットされても申し分ない出来栄え。
"Need You Tonight~Mediate"のVIDEOはセンスよく、かっこよかった。コンサートもよかった。
男前のボーカル、マイケル・ハッチェンスは自殺したんだなぁ。

2007年8月5日日曜日

パレード



吉田修一さん「パレード」
都内の2LDKで共同生活をする5人の男女。それぞれの目線で語られる日常生活。
おもしろく話しは進んでいくのですが…最後は本当に怖いです。
もう一度読みなおしたくなる小説。

冤罪者



折原一さん「冤罪者」。
さすが叙述トリックの一人者。最後の最後まで、だまされました。
だまされる快感、読み出したら止まらない小説。

2007年8月4日土曜日

黒い家



貴志祐介さんの「黒い家」本当に怖い小説です。
サイコパス(良心の欠如、他者に対する冷淡さや共感のなさ、慢性的に平然と嘘をつく、要は悪いことを悪いと思わない性格異常者)によって生み出される恐怖。
幽霊や超能力者などの超常現象ではなく、本当にありえるんじゃないかというところが、ますます怖い。

2007年8月3日金曜日

HOOTERS



アコーディオン、ハモンドオルガンなどのアコースティック楽器をロックに取り入れた"HOOTERS"のセカンドアルバム"ONE WAY HOME"
すべての曲ハズレなし。80年代ロックの名盤だと思います。
シンディ・ローパーの名曲"Time After Time"はHOOTERSのメンバーが作った曲ですよ。

Walk Away Renee by LEFT BANK



LEFT BANKはこの曲しか知らないのですが…
「Walk Away Renee」邦題は「いとしのレネー」だったかなぁ
大好きです。

2007年8月1日水曜日

クライマーズ・ハイ



「半落ち」で有名な横山秀夫さんの小説。ドキュメンタリーっぽいと思っていたので、今まで読まずにきましたが、もっと早く読めばよかった。
1985年、御巣鷹山 日航機墜落事故に関わった、地方新聞局の記者の視点から書かれた小説。作者の横山さん自身も地方新聞記者出身であり、この大惨事にも関わっているからこそのリアリティ。いろいろなことを考えさせられた小説です。力作です。