関口尚さん「パコと魔法の絵本」
事故が原因で1日しか記憶がもたない少女パコ。その純真さに心打たれる病院のみんな、そして僕。
登場人物のキャラが際立っていて(ありえないキャラばかりかも)面白進んでいくのですが、パコによって変わっていく人たちのストーリーが感動的でした。
子供にもわかりやすいお話なのですが、不覚にも涙が出ました。
なんだか心洗われたような気持ちです.
2008年8月27日水曜日
パコと魔法の絵本
2008年8月24日日曜日
さよならバースディ
萩原浩さん「さよならバースディ」
チンパンジー以上、幼児並の知能を持つといわれている「ボノボ」。バースディと名づけられたボノボの言語習得実験をする研究者の真。一緒に研究をしている恋人が研究室から飛び降り自殺をした。プロポーズをした夜に…。どうして彼女は死ななければならなかったのか?現場にいたバースディから聞き出そうとするが…。
切なく、感動的なストーリーでした。よかったです。
萩原さんの引き出しの多さにまたまたびっくりさせられました。
2008年8月22日金曜日
白光
連城三紀彦さん「白光」
名作「戻り川心中」の連城三紀彦さんのミステリー。
自宅で預かっていた姪が何者かに殺され、庭に埋められていた。
一家の主婦、ボケた義父、夫、殺された姪の母である妹、妹の夫、妹の浮気相手、いったい誰が殺したのか?
全員が胸の底に悪意を抱えている。いやな家族のお話でした。
2008年8月16日土曜日
追憶のかけら
貫井徳郎さん「追憶のかけら」
自分の遊びが原因で実家に帰った妻を交通事故で失い、娘もそのまま自分の大学教授でもある妻の実家に引き取られてしまった、うだつのあがらない大学国文学講師の松嶋。
そんな松嶋のもとに、終戦直後に活躍した小説家の未発表手記が持ち込まれる。そこには小説家自殺にいたるまでの経緯が書かれており、自殺の真相を解き明かすことが手記を発表する条件であった。
娘を取り戻すため、目立つ業績を残したい松嶋は真相究明に乗り出すが…。
小説の半分を占める手記も興味深く、なかなか面白く読みました。
この手記を松嶋にわたるように仕組まれた「悪意」がちょっと強引な気がしますが、ミステリーというよりもラブストーリーとしてとらえればなかなかよいお話だと思います。
2008年8月9日土曜日
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