2008年12月30日火曜日

希望



永井するみさん「希望」
3人の老人を惨殺した少年が出所してくる。その少年を取り巻く家族、母親のカウンセラー、母親に寄り添う雑誌記者、刑事、被害者の孫たちが絡み合うストーリー。
文章も読みやすく、途中(最後の方)まで面白く読めたのですが、最後がなぁ…。
結局、周りの人間がドタバタして話は進んで息いくものの、少年の心の闇はわからないまま、消化不良のお話でした。

2008年12月20日土曜日

ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生



山田宗樹さん「ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生」
「嫌われ松子」の一生をたどっていた甥の川尻笙と、元恋人明日香のストーリー。
たんたんと話が流れて生きます。嫌われ松子ほど波乱万丈ではないのですが、なんとなく共感できる若者像です。
一緒に収められてる松子に惚れていた元ソープランド店長のサイドストーリー「八雲にて」の方が短いながらもじんときました。