2009年1月28日水曜日

破裂





久坂部羊さん「破裂」
自然に死ぬことに抗い、命を救うことが絶対なのか?
本人・親族の強い希望があっても、PPP(ピンピンポックリ)安楽死は正義・倫理に反するのか?
力作です。医療ミス、権力闘争、延命、長寿、安楽死、現代の医学について考えさせられます。

2009年1月22日木曜日

空の中



有川浩さん「空の中」
SFファンタジーの分類にはいるのでしょうか。
少年・少女と謎の生物フェイクとのふれあい。少年少女のピュアな気持ち。フェイクのけなげさ。
不覚にも涙がにじみ、心が洗われました。

2009年1月10日土曜日

ワイルド・ソウル





垣根涼介さん「ワイルド・ソウル」
傑作です。力作です。感動しました。
大藪春彦賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞したのも納得。
日本政府に楽園とだまされ、失意の中死んでいったブラジル移民たち。
その2世たちが日本政府に復讐をする!
移民1世の地獄のような生活、外務省の理不尽な政策、南米のアンダーグラウンド世界などが圧倒的なリアリティーで描かれています。
日本政府に謝罪をさせるための周到な計画、登場人物たちの際立ったキャラクター、涙あり、時折笑いもありのとっておきの小説です。
それにしても、お役人ってどうしょうもないですなぁ。