三羽省吾さん「厭世フレーバー」
父親がリストラにあい失踪したあと、残された家族たちの連作ストーリー。
14歳の中坊、17歳の女子高生、27歳の長男、42歳の主婦、73歳のおじいちゃん。
複雑な関係の家庭だからか、生きてきた時代が違うからか、みんなそれぞれバラバラなことを考えながらも生きている。
おじいちゃんの戦中戦後、母親のバブル時代、そして現代、みんな時代に影響され、ぶーたれながらもこれからも生きていくんだなぁ…。
2008年10月29日水曜日
厭世フレーバー
2008年10月7日火曜日
無痛
久坂部羊さん「無痛」
一家四人惨殺事件。頭をハンマーで殴られ殺す躊躇ない残忍さ、死体を一箇所に並べて座らせる異常さは人格障害の犯人による犯行なのか?
生まれついての犯罪者はいるのか、犯罪者に表れる身体的な特徴である犯因症、痛みを感じることの出来ない身体に生まれた人間、メールでしか会話できない少女、変態的なストーカー、心神耗弱者の行為は罰しない刑法三十九条とそれを悪用するやつら、そして医療とは…などなど深く考えさせられるストーリーです。
ただどれもこれも深いテーマなので、絞り込んだほうがもっと印象に残ったかも。
少々つめこみすぎな感もしますが傑作であることは間違いナシ。
2008年9月19日金曜日
殴られ屋の女神
池永陽さん「殴られ屋の女神」
「なぐられ屋。1発千円、女性は半額、1発でKOした方には十万円進呈」という殴られ屋を生業とする須崎。
会社にも妻にも見捨てられた須崎は、自分のことを父のように慕ってくるリストカッターの美少年男娼「豊」のマンションに居候をしている。
悩みを抱え、殴られ屋の元に集まってくる不器用でな人たちの人間模様が書かれています。
あの名作「コンビニ・ララバイ」までの感動はなかったですが、全ての人たちに対する暖かいまなざしがこめられた連作長編です。
2008年9月9日火曜日
ララピポ
奥田英明さん「ララピポ」
あいかわらず、どうしょうもない人間を描くのが上手ですねぇ。
対人恐怖症でデブのフリーライター、キャバクラのスカウトマン、AV出演するおばさん、カラオケボックスの店員、エロ小説家、デブ専の裏DVD女優を副業とするテープリライターなど、登場人物が全員おかしい。
みな欲望(とくに性欲)の向くままに行動し、ドツボを踏む。
救いのない小説でした.
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