2007年9月16日日曜日

呪い人形



望月諒子さん「呪い人形」
法で裁けない「悪いやつら」が次々に病院で不審死を遂げる。その不審死に関わったとして疑われる若い医師、呪い殺したと言う老婆。
最後まで真犯人が予測できなかったです。
自分で手は下せないが、死んでほしい人がいるという人々は現実にいるのかもしれない…
死んでいく人たちが、悪人ばかりだったのが救いといえば救いです。

望月諒子さんの「神の手」「殺人者」「呪い人形」。3冊どれも完成度の高い読み応えのある面白いミステリー小説です。
次作を大いに期待しています。まだかなぁ。

殺人者



望月諒子さん「殺人者」
ラブホテルで男性が拷問され、性器を切断された上に殺されるという猟奇殺人が連続して発生。
アルコール中毒で、精神を病んでいた容疑者の女性が逮捕直前に自殺してしまう。
被害者は当然の報いを受けたと思ってしまう、その復習劇を応援してしまうほど真犯人の動機が悲しいです。

神の手



望月諒子さん「神の手」
突然「自分は小説家だ」と言い始めた女性。その女性が書いたという小説は、3年前に失踪した小説家を目指す女性の作品であるばかりでなく、失踪した女性がとった過去の言動までもそのまま再現している。
乗り移りなのか、そんなことがあるのか…。
小説を書くということは、こんなにすざまじいものなのか、ということを思わずにいられない小説です。

デビュー作とは思えない、すごいミステリー

2007年9月2日日曜日

深追い



横山秀夫さん「深追い」
横山さんお得意の警察短編小説集。7つの物語が収められています。
どのお話も警察官そして1人の人間としての心理描写がうまく描かれています。
死んだ夫のポケベルにメッセージを送信し続ける妻の表題小説「深追い」が特によかったです。
短いお話の中で、これだけ書ける横山氏は改めてすごいと思います。
「半落ち」「出口のない海」「クライマーズ・ハイ」などの長編もすばらしいので、長編も期待します。

女神



明野照葉さん「女神」
美人で、トップセールス、恋人は医師、全てが完璧な女性の裏側は…女は怖い。
と書くと面白そうですが、内容も予想の範囲であり期待していたほどじゃなかったです。